地域経済 2025.11.17

広島大学発ベンチャーのワトアス AIによる動作解析サービス開始 医学生2人が起業、ベンチャー助成金受賞

 広島大学医学部の学生2人が設立したwatous(ワトアス、東広島市鏡山)は、米グーグルの骨格検出技術を活用し、スマートフォン1台で人間の動作を3次元解析できるソリューションサービスの提供を始めた。例えば医療分野でのリハビリ前後の効果測定など、さまざまな業界で実証を重ね、需要の大きい分野に特化した事業展開につなげる。11月5日に、ひろしまベンチャー助成金・学生枠の大賞に選ばれた。
 グーグルが開発した「Blaze Pose」はAI技術によりカメラ映像から身体の主要部位を検出し、3次元座標データを自動で抽出する。専用スーツの着用や複数のカメラ設置などが不要で、導入コストを大幅に抑えられるという。オープンソース技術を基盤に同社が独自に調整・改良を加え、開発には医学生としての知見やネットワークも生かす。医療・福祉分野では転倒リスクの可視化、製造・建設現場では負担動作の分析、スポーツ分野ではフォームの客観的評価など、さまざまな用途を見込む。100万円程度から解析システム、コンサルティングの提供を想定。将来的には蓄積したデータを基にSaaS(クラウド型ソフトウエア)化、ライセンス販売に展開する構想を描く。
 同社は現役医学生である代表取締役の宮崎雄大さんと山田和輝さんが、2023年3月に設立した広島大学発ベンチャー。現在は医療・福祉分野でのシステム受託開発をメインに手掛ける。宮崎さんは「今後の差別化の鍵はデータ量になる。医療に近い立場を生かして多くの実証データを蓄積し、精度の高いサービス展開につなげたい」と話した。

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