住宅リフォーム専門の広告会社のエフツー(中区大手町3-13-18、平原充明社長)は、リフォーム会社のブランド化支援に乗り出す。相見積もり対策やクレーム、スタッフの離職といった課題の解決を図る「リフォーム戦略設計室」を設け、安定してリフォームの受注ができる仕組みづくりをサポートする。2011年から毎年発行するリフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」で培った経験や知識を基に事業化した。中小の工務店やリフォーム会社を対象に、現在の課題と未来ビジョンをヒアリングし、本質的な問題点と解決策を提示する。例えば、新築着工棟数の減少や家電量販店のリフォーム事業参入などで相見積もりが当たり前となっており、その中でいかに自社に合う顧客を集め、商談していくかが重要という。価格競争から脱却し、集客ターゲットを明確にするとともに、設備交換だけでなく住宅性能を高める「性能向上リフォーム」に力を入れるようアドバイスする。集客方法もチラシや看板、インターネット活用など適切な媒体を提案。集客・営業・工事の三つのポイントの総合力アップを図り、会社の信用力向上を支援する。新人や職人の育成を支援する社員教育ツール「NOGAZO」の代理店にも加盟。最適な復習タイミングをシステムが管理することで、1日5分の学習時間で知識の定着が図れるという。このほか全国で珍しい、地域のリフォーム会社と顧客のマッチングサービス「広島リフォーム相談カウンター」も運営。顧客の要望をヒアリングし、条件に最適な1社を紹介する。平原社長は「リフォーム会社によって得手、不得手がある中、消費者はどこに相談したら良いか分からず相見積もりをし、契約後にトラブルに発展するケースがある。価格競争による悪循環を止め、個々の住まいの課題を解決する最適な会社が見つけられるような情報発信に努めたい」と話した。

担当記者:高見

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