東証グロース上場でブランドバッグの定額制シェアリングサービスを手掛けるラクサス・テクノロジーズ(中区中町、高橋啓介社長)は、成長戦略の柱の一つとしてサービス機能のOEM提供を加速する。今3月期から本格化。協業先の既存会員を起点に契約獲得の裾野を広げ、新たな収益モデルの確立を目指す。
スキンケアブランドで19万人超の顧客基盤を持つP.G.C.D.ジャパン(東京)とブランドバッグのシェアリングサービス「P.G.C.D.サクサク」を共同開発し、12月2日に公開する。ラクサス社のプラットフォームを活用してシェアリングや販売、メンテ、アプリ運営といった機能を一体化し、短期間でのサービス立ち上げを実現した。10月27日にはリゾートクラブ会員20万人超を抱えるリゾートトラスト(名古屋市)と「バッグシェア by リゾートトラスト」を始め、限定特典などを設定。同月にはオークネット(東京)のリユース事業「ブランディア」や、大丸松坂屋百貨店(同)のファッションサブスク「アナザーアドレス」との相互送客も始めた。ワールドグループ(同)と8月に始めた「バッグシェア by ワールド」はワールドオンラインストアと連動しており、同社のポイントがたまる特典で利用層を広げている。
各社のブランドで展開してもらい、ラクサス社はOEM提供に伴うオペレーションフィーを得て、協業先からユーザー紹介を受けた場合は手数料を払う。広告先行型と違い、契約数に応じたコスト負担のため効率が良い。協業先にとっては自社顧客への特別プラン提供や新たな収益源につながる。既存のサービスブランドを生かして短期間で始められる点も特徴だ。このほかウィファブリック(大阪市)運営の体験型複合施設「スマセルサステナブルコミューン」でも検討を進めている。ABキャッシュ・テクノロジーズ(東京)とは同社主催の金融教育の一環としてラクサスのシェアリング体験を提供し、会員制の営業支援などを手掛けるトップコネクト(同)とも協力していく。
2025年3月期は前年比16・9%増の売上高25億6400万円、同4・8%増の純利益4億3500万円と過去最高を記録した。アプリダウンロード数200万人で、市場をけん引する。ラクサス・キャッシュ(電子マネー)のオートチャージ機能拡大やプレミアム交換の導入などで顧客満足度を高め、販売部門も伸長。今期中間決算は減収減益だったが、協業の拡大や新サービスにより通期で売上高30億7700万円、純利益3億3500万円を予想する。