ベトナムに現地法人「ベトナム シンコウ」を設立し、南部のドンナイ省に工場を開設する。「2020年のものづくり商談会にオンライン参加し現地企業との関係ができた。22年からベトナム企業に部品加工を製造委託しており、品質面でも手応えを感じています。日系の上下水道ポンプ部品などの受注があり、現地法人を設立し工場開設を決めました」工場開設を前に、船舶部品製造の縁で、タイとカンボジアなどの工業団地も視察。ベトナムのニョンチャック3工業団地は、ホーチミン市から車で40分の立地。近くに国際空港建設計画があり、港が近く高速道でタイなどへのアクセスが良いため選んだ。11月稼働に向け、内装工事や設備搬入、営業などの準備を進めている。呉市出身の45歳。08年に亡父の後を受け社長に就任し、同時期に入社した弟の誠治専務(生産担当)と経営を担う。21年には本社工場隣地に第2工場を建設した。「主力製品である大型船舶のプロペラシャフトの軸受部品に加え、第2工場では海外の鉄道の車輪・車両のギアケースなどを生産。日本の技術は高く、技術力を支える誇りを持って仕事に取り組んでいます」

担当記者:大谷

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