イズミグループで総合ビルメンテナンス業のイズミテクノ(西区商工センター2-3-1、本田雅彦社長)は、指定管理部門を一層強化していく。イズミ出店エリアで入札活動を積極的に展開。公共施設の管理運営を通じて地域密着のブランドイメージを深耕し、事業基盤の底上げを図る狙いだ。

指定管理業務は2006年のみつぎグリーンランド(尾道市御調町)を皮切りに参入。現在は、6期目に入る27年度以降も狙う県立美術館・縮景園をはじめ県民文化センター、ビッグローズ、安佐北区民センター、廿日市スポーツセンターなどのほか、4月から似島歓迎交流センターと海田町福祉センターが加わり県内9施設、県外は鳥取砂丘砂の美術館、岩国運動公園、米子市体育施設の計12施設を数える。イズミは地域の自治体との包括協定締結を推進している。イズミテクノは指定管理業務を拡張し、店舗のあるエリアで自治体との関係を構築してシナジーを発揮。昨年ビッグローズであった防災フェアでのゆめタウンブース出展の仲立ちや、初回の手応えを受け、鳥取市の観光物産展を今夏もゆめタウン広島で開いた。地域生産者の売り先に位置付ける。同社はゆめタウンの施設保全を主力に、イズミの出店に合わせて業績を引き上げている。西友の福岡事業の継承に伴って69店舗の一部も手掛ける予定で、25年2月期売上高は過去最高の190億円を見込む。200億円を射程に捉え、指定管理とグループ外で全体の20%を占める。今後はグループ外営業も強化する構え。

担当記者:藤井

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