本通・八丁堀エリアで丸善ジュンク堂書店以来15年ぶりとなる書店が広島パルコ(中区本通・新天地)新館9階に11月14日オープンする。2022年から毎年17日間行う書籍販売イベント「ブック パーク クラブ」=写真=を常設化。書店が相次ぎ姿を消した中心部で個性的な本から刺激をもらえる場所を生みたいと、まちづくりに携わるカミハチキテルの今田順ブックキュレーター(専門家)らでつくる実行委員会が企画した。
ミシマ社(京都)やナナロク社(東京)、ライツ社(兵庫)などの少部数ながら支持の厚い全国の独立系出版社をはじめ、徘徊堂(福岡)やB&B(東京)、451BOOKS(岡山)など独自スタイルの書店が商品を選ぶ。2カ月ごとに選定役の書店を入れ替えることで、訪れるたびに新しい本と出会えるよう工夫する。40の出版社と36書店が参加。約8000タイトルを見込む。広島ゆかりの100人が「後味として、じんわり残る本」をテーマに選ぶほか、ブック パーク クラブ参加者のお薦めも並べる。また総合印刷・デザインの中本本店(中区東白島町)のクリエーター支援プロジェクト「インサツビト」とタッグを組み、「ZINEJIN(ジンジン)クラブ」を昨年に発足。新店オープンに合わせ、ZINE(ジン、個人の自主制作本)の新作20種類以上と過去作品を置く。
クリエーターの表現空間も設け、14日には枝物とフラワーベース(花瓶)の店「NETOHA」のポップアップストアが入る。キングオブコント2025で優勝したお笑いコンビのロングコートダディが広島電鉄宮島線沿線を旅する様子を収録したテープと冊子も販売。本に関するトークイベントもあり、15日はブックコーディネーターの内沼晋太郎さん、16日はアナウンサーの坂上俊次さん。聴講料1500円。以降もイベントを計画する。荒谷建設コンサルタントを中核とするアライズホールディングス(中区)が協力。昨年は17日間で約4500人が来場した。新店では年間4万人を目指す。