医療法人松栄会(本部山口県柳井市、坂本達哉理事長)の瀬野白川病院(安芸区瀬野1-28-3)は、約450㍍北北西に新病院を建設している=画像=。11月末に完成予定で、12月に医療機器や机、ベッドなどを搬入し、来年1月11日に移転開院する。近くの「介護老人保健施設あき」(末永敏彰施設長)も合築し2月20日に移転。新病院は「瀬野記念病院」に名称変更する。現病院は瀬野川が近く、2018年の西日本豪雨では近くの橋が崩壊し、院外薬局前の道路が陥没するなどの被害が出た。施設の老朽化もあり、川から離れた場所に広い土地を確保でき、新築移転を決めた。新施設は瀬野4丁目の敷地7765平方㍍に地下1階地上4階建て延べ9368平方㍍を新築。地階に厨房、職員食堂、1階に外来診察、人工透析、デイケア、2階に療養病棟99床、3階に管理棟、老健あき入居棟70床、4階に機能訓練室を配置する。病院は現行通り内科(腎臓、消化器、循環器)、リハビリテーション科で、医師は非常勤含め4・5人、看護職員36人で、外来患者は1日30人・年間1万人、病床利用率97〜98%で延べ3万5000人程度を見込む。X線やCTなどの医療機器を一部更新するほか、18年に始めた人工透析を現行の28床から40床に増設し、将来は49床まで増やす計画。新病院では個室を99床中11床に、老健も70床中34床に増やす。瀬野白川病院は1994年に開設し、95年に医療法人のぞみを設立。2000年に老健あき(3階建て延べ3188平方㍍)を開設。04年に病院の新館を増設し現病院は地下1階地上4階延べ4496平方㍍になった。18年12月に医療法人松栄会に事業譲渡し、吸収合併された。医療法人松栄会は、広島では病院と老健の2施設を運営し、山口県では坂本病院(柳井市)のほか、柳井市や周南市で老健4施設、グループホーム1施設を運営。(社福)松風会が柳井市で特別養護老人ホームを開設している。

担当記者:大谷

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