スポット 2025.09.11

スポットニュース

経済ニュースからこぼれた気になる話題を記者の視点で紹介。

クルーズ人気

 世界のクルーズ人口が拡大し、2023年は19年に比べて6・8%増の3170万人。広島港客船等入港実績によると、24年度は69隻に上り過去最多を更新。さらに25年度は急増し、108隻の寄港を見込むという。
 広島港客船誘致・おもてなし委員会は8月29日、広島港に寄港した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」でセミナーと船内見学会を開催。ボランティアで乗客への接遇を行う有志30人近くが集まった。乗客への対応スキルの向上などを目的にした取り組みで、客船運航会社のカーニバル・ジャパン(東京)の佐藤卓実さんが世界各国の寄港地や乗客の傾向などを解説。昨年のデータでは乗客のほとんどが60歳以上、台湾・沖縄寄港のツアーが特に人気だった。桜シーズンは外国人乗客が8割強を占めていることも分かった。
「27年のシーズンには日本発着クルーズでダイヤモンド・プリンセスに加え、姉妹船のサファイア・同の計2隻が運航。広島への寄港は一段と増える見通し。〝現地の人とのふれあい〟こそ記憶に残る旅になる。最前線で乗客と接するボランティアスタッフの力が不可欠。瀬戸内海や広島の魅力を目いっぱいアピールしてほしい」

自分ならどうする

 もう数十年前、広島駅前にあったお好み焼き店での光景が印象に残った。鉄板からイカの一つがこぼれたが、店主は拾うことなく、そのまま。自分ならどうしただろうか。
 広島青年会議所は8月20日、市内ホテルでオープン例会を開催。国内外に1450店を展開するカレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二(むねつぐ・とくじ)さんが「人生・経営を成功に導く5つの実践」と題し、講演した。
 何気ない店内でのエピソードを明かした。1978年に創業し、2002年に経営を退くまで、毎日午前4時に出社。会社周辺の清掃を済ませ、1日1000通もの顧客アンケートに目を通す。飲み会やゴルフなどの交際はできるだけ避ける。年350日、1日15時間以上を本業に注ぎ込んだという。
「経営者は趣味を仕事にして、がむしゃらに働けば良い。現場に行けば課題は必ず見つかる。自分たちが良いと思うサービスを突き詰め、お客さまに喜んでもらうこと。それだけを徹底すれば、自然と事業は伸びていく」
 わくわくさせてくれる趣味だったから息抜きなど要らない。本気で仕事と向き合う。自分ならどうするか。この問いが一番の道しるべだったのだろう。

プロの技と野菜

 生野菜はむろんいけるが、プロの技にかかると一段とおいしくなる。東京の(社)日本野菜ソムリエ協会とNPO法人地方創生協会は9月25、26日に市内近郊を巡り、シェフが調理した地元産の野菜・果物を味わうイベントを開く。
 県産品のPRや県外からの誘客を掲げ、全国に先駆けて開く。グランドプリンスホテル広島のほか、「現代の名工」に選ばれた黒越勇シェフが宮島で営む「レ・クロ」で地場食材をふんだんに使う特別メニューを提供。県内で食育講座などを営む野菜ソムリエの大西真由美さんが帯同し、生産者の工夫や家庭の食事にふさわしい調理法も伝える。川中醤油(安佐南区)本社での試食会などもある。参加費は1人3万3000円(宿泊、交通費別途)。今後は年4回の定期開催を検討。大西さんは、
「こだわって生産されたおいしい野菜や果物がたくさんあるが、県外にはあまり知られておらず悔しい。プロの力を借りて魅力を発信し、将来は京都や加賀のような野菜の有名産地になればうれしい」

全国の一の宮参拝

 全国に106社を数える一の宮の神社参拝を目標に、残すは北海道と沖縄だけになったという熊野筆製造販売の広島筆産業(安芸郡熊野町)社長の城本健司さん。年内の達成が確実になってきた。
 一の宮は、平安〜鎌倉初期に整った律令体制下で諸国にある格式高い神社。7、8年前に参拝を始め、御朱印帳を手にしてにわかに火が着いた。出張がてらや土日をフル活用して多忙な日々の合間を縫ってやり繰り。4月末に宮城、岩手、山形の3社を参り100社を突破していた。
「北海道と沖縄は律令体制の時代よりずっと後の神社ですが、何かを祈願するというより安寧に感謝する気持ちで参拝。心穏やかに送れる日常があってこそ一喜一憂することなく、さまざまな判断が求められる経営と向き合える。参拝は平常心を保つ大切な時です」
 1881年創業から7代目を継ぐ。来年秋には書道がユネスコ無形文化遺産に登録される見込みで主力の書筆に弾みがつきそう。
 9月1日、広島店「筆匠古城園」を広電日赤病院前電停に近い中区千田町の和泉ビル2階に移転オープン。筆・墨・硯(すずり)・紙をそろえ、書道や水墨画の教室も備える。

2年続けて日本一

 八丁堀交差点近くとJR福山駅前のサロンで美容器・化粧品を扱うモイスティーヌ広島販売(中区鉄砲町)は、全国のモイスティーヌ販社の中で2023、24年度続けて美容器の新規販売数トップを達成した。
 主力美容器(税込み7万9200円)はマッサージやトリートメントなど多様な機能が特長。化粧品との組み合わせで自宅でもサロンのような本格的ケアができるという。橋本真知子社長の長男、直彦常務は、
「顧客からの紹介が大半。特別なことをするのではなく、一人一人の肌の状態や悩みに寄り添うカウンセリングを徹底した結果だと思う。その原動力となるスタッフの意欲向上のため、数年前に一部の日曜を休みとし、今年からは完全定休に。人材確保にもつなげ、多くの顧客から選ばれる店づくりに精進」
 昨今は男性美容が普及。会合や採用面接など、人前に立つ機会が多い経営者の来店も増えているとか。

IT音痴から変身

 39歳で2児の父親だけに、DX支援を主力とする広島大学発ベンチャー企業へ飛び込む勇気、満々の意欲があったのだろう。
 従業員200人規模の造船関連会社を退職し、設立3年弱のベンチャー、WEAVE(東広島市)に転職。8月からAI講師として働く島谷栄伸さんは前職の製造現場で管理部門を担っていた経験を生かし、デジタル技術を使って企業力向上に取り組む会社を応援しようと意気込む。
 そもそもIT音痴。紙で配布していた工程表をデータ化し各社員のスマホに送る方法を知ったことが転機となった。いきなりDX推進者に任命されたが、やるからには本気で、と発奮。デジタルやAIの各種資格を数年で一気に取得した。社内で講師も務めるようになると、DXの価値を多くの人に伝えたいと考えるようになったという。そんな折、再び転機になったのが、ベンチャーを起こした久保直樹社長との出会い。島谷さんは、
「不安がなかったとは言えないが、情報技術で世の中をより良くしたいという久保社長の熱意に強く共感したのが決め手でした。私の強みはITが分からない人の気持ちが分かること。易しく面白い研修がモットーです」
 物腰は柔らかいが、「切羽詰まってDX化するようでは遅い」と見事に変身。

廣友が50周年

 風水グッズや開運雑貨の直輸入・卸小売りを手掛ける廣友(西区庚午南)が7月で設立50周年を迎えた。
 創業者の土田哲男さんは当初、展示会での美術品や工芸品、家具販売を手掛けていた。風水グッズを扱うきっかけは20年ほど前、成研(西区)会長の吉村徳則さんが訪れて本社敷地内の倉庫を風水鑑定。不思議に思いながらも指示通り倉庫内のレイアウトを全て変更したところ、売り上げが伸びたという。今は倉庫を風水グッズ店に変えてパワーストーンや勾玉、龍珠(噴水)など1万点以上をそろえる。インスタグラムやティックトックなどでも情報発信し、オンライン販売が売り上げの35%を占める。土田和伸社長は、
「若い人をはじめ幅広い層に風水の魅力を知ってほしい。将来は宮島にも店舗を構えたい」

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