アスカネット(安佐南区祇園)が8月31日に市内3カ所のライブハウスで初開催したVチューバーの音楽イベント「おりづるVチューバーフェス」。20〜40代中心に約200人が参加し、その半数以上が北海道や九州など県外者だった。全国各地のVチューバー23人が、仮想キャラクターを使って歌やダンスを披露。観客はペンライトを振り、一緒に歌って楽しんだ。写真加工の技術を生かしたアクリルパネル、缶バッジなどのグッズを販売したほか、空中に映像を浮かび上がらせる空中結像プレートを使った出演者との記念撮影コーナーなど独自企画も展開した。チケットは5000円と有名ミュージシャンと比べてもそん色ない価格だが、参加者数は当初想定の100人を大きく上回った。戦略企画部の志田原浩文課長は「〝推し活〟のパワーやマーケットの広がりを実感した」と振り返る。同社は昨年にVチューバー事務所運営のBET(東京)を子会社化し、XR(クロスリアリティー)分野の事業開発に力を入れる。県観光連盟の依頼を受け、出演者の広島旅行の様子をSNSや動画で配信。裏方を含めてなり手を増やしたいと、ビーライズ(南区)と企画した親子向けVチューバー体験イベントは台風で中止になったが、改めて開く予定。今後も観光、教育、人財育成といった分野に取り組みを広げる方針だ。

担当記者:大島

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