カープの独り言 2024.10.17

成長する中村奨成

迫 勝則のカープの独り言 / No.886

今季、カープファン待望の選手が1軍のグラウンドに姿を現した。2017年に甲子園で6本塁打を放ち、同年ドラフト1位でカープに入団したものの、なかなか1軍に定着できかった中村奨成である。今季はまさしく背水の陣だった。選手登録は捕手から外野手へ。背番号は「22」から「96」へと変わった。
彼の本格的な1軍デビューは入団4年目(21年)。多くのカープ選手のコロナ感染によって、捕手として出番が回ってきた。5月19日巨人戦ではプロ初の先発マスク。同年にプロ初安打と初本塁打を記録した。このとき多くのファンが中村の台頭を予感した。しかし彼は再び2軍生活へ。そしてついに背水の今季を迎えた。
今季は7月に1軍に初昇格したが、結果が出ず2軍へ。特に指摘されたのが、12打席中の半分で初球ストライクを見逃した消極性だった。この点を改善しなければ、もう後がない。意識改革が始まった。
そもそもスイングの速さだけで言えば、彼はおそらくチームトップクラスではないか。もちろんバットを振らなければコトは何も起こらない。かくして2軍の特訓で結果を出し始めた。そして8月11日、1軍に再昇格。小窪哲也打撃コーチから「エンドランくらいの意識でいい」と言われ、気が楽になった。
彼が打席に向かうと、どこかワクワク感がある。打球が速く見応えがあるからだ。しかし終盤にまた1軍と2軍を往復。それでも、どうにか脇役の地位は得たのではないか。ここまで来るのに、実に7年の歳月を要した。がんばれ奨成!まだ灯は消えていない。

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PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり)

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「森下に惚れる」「逆境の美学」

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