海上通信インフラを開発するコースタルリンク(福岡市、瀧本朋樹社長)は8月、船舶の離着岸などに関する技術の実証実験を目的に、広島大学、広島商船高等専門学校、住友商事の3者と連携協定を結んだ。国交省が安全・安心な公共交通の実現などを目指す「中小企業イノベーション創出推進事業」の一環。瀧本社長が弓削商船高等専門学校(愛媛)出身で広島商船高専の教員と面識があったことをきっかけにプロジェクト化したという。船舶が係留施設に衝突するリスクを下げるため、広島大学は自動操船技術の開発、広島商船高専は自動出入港を支援する装置の開発、住友商事は実証の事業性の評価検討などを担う。2027年まで実験を行った後に実装化を計画。瀧本社長は「こうした大規模な協定を結ぶのは初めて。今後、海上通信に関連する企業や研究機関と連携を進めたい。海自産業が集積する広島は特に重要な地域と捉えており、拠点の設置も考えている」と話す。

担当記者:近藤

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