社労士事務所ACE(佐伯区五日市駅前、石田朋久代表)は2020年の開業から4年で顧問先100社を超え、25年12月期のグループ売上高1億円を射程に捉えた。受注単価の低い知識集約型産業では県内で異例のスピードと言える。労務関連の書類作成など社労士の業務に加え、グループで人事評価制度の構築や運用サポート、退職金制度の導入支援なども実施。人手不足が深刻化する中、労務関連の経営課題にワンストップで対応し、社員が〝辞めない仕組み〟づくりをサポートする。社会保険労務士が2人体制になったのに伴い4月、いしだ社会保険労務士事務所から名称変更し、現在は中小企業診断士1人を含む計10人体制。離職理由の上位を占める「職場の人間関係」や「適正な評価を得られない」といった課題の対応へ、組織図やシンプルで分かりやすい人事評価制度の提案に力を入れる。評価制度と給与制度の連動や運用フォロー、改善点の修正も伴走し、透明性のある評価基準を設けることで、従業員のモチベーション向上などにつなげる。人事労務管理やビジネスチャットツール、業務アプリ構築といった各種クラウド活用なども支援。1月にはデジタル・DXによる業務効率化で広島信金と業務連携した。石田代表はファイナンシャルプランナーや年金アドバイザーの資格も有し、企業型確定拠出年金(401k)導入や資産運用などをサポート。財務諸表を分析し労務面からの財務改善支援も行う。「開業支援 社労士実務アカデミー」と題し、社労士事務所経営者養成スクールも開いている。24年12月期のグループ売上高は8500万円を見込む。

担当記者:高見

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