「両親が医師で根っからの健康オタク。高齢者向けと思われやすい青汁を30〜50代に楽しんでもらえるように味わいはもちろん、デザインにもこだわりました」とは青汁粉末の企画・開発・販売の健康そむりえ(中区西白島町)の田中ちい社長。九州大学大学院で活性酸素の分子イメージングを研究し、大手証券会社を経て2021年に起業した。自社ブランド「瀬戸内レモン青汁」(粉末3㌘20本入り4480円)は大分産の無農薬大麦若葉と瀬戸内産レモンを使い、大分の協力工場で委託生産する。すっきりとした後味や手に取りやすいシンプルな包装に仕上げ、22年6月の発売から1年半でオンラインを中心に約20万本を売り上げた。8月1日にはせとうち観光推進機構からブランド認定を受け、中国やシンガポールへの輸出を強めたいとする。

「今夏に出産を経験。女性は育児や家事、仕事に追われて自身の健康管理が後回しになりがちだと痛感し、事業への思い入れが一層強まりました。今後は20〜30代向けの健康サプリメントを開発するなど、男女を問わず若年層の健康意識の向上に貢献していきたい」
担当記者:額田