6月22日付で、生え抜きとして初めて社長に就いた。約20年前に国・自治体などのほか台湾の大手メディアなどと連携し、国際線誘致のための台湾向けPRを担当した。100本近くの番組を制作し現地で放送。定期便就航を実現した経験から「社員ひとりひとりが熱いハートを持ち、スローガンに掲げる『地域プロデューサー』の自覚を持って仕事をすることで、自律・自己成長を促したい」と話す。24年4月から「種まきシステム」と称し、挑戦を後押しする制度を導入。「部署ごとに予算を配分。成果・結果を問わず、新たな試みなら自由に使える。そこからの学びを共有してほしい」。6月に新会社「DoTS」を設立し、25年完成の新広島駅ビル内で瀬戸内のPRやコミュニティ運営などの店舗事業を計画。東京に妻と長男を残し、広島で単身18年目。ジャズを聴きながら、酒を片手に読書するのが休日の楽しみという。
プロフィル

さとう いせい広島ホームテレビ社長。1961年1月28日生まれ、横浜市出身。86年、成城大学経済学部を卒業し入社。若手時代は東京支社で約15年、営業・販売管理を経験。17年取締役、20年常務、22年専務を経て24年6月から現職。
担当記者:沖野