広島綜合警備保障(安佐南区西原、山田積社長)は、アバター(分身)を活用した無人受け付けや、RPA(定型作業の自動化)による顔認証データの分析・処理など、警備とデジタルサービスを組み合わせた独自サービスの開発を加速している。認知や商談機会の拡大へ、10月24、25日開催の「ひろしまIT総合展」に出展。デジタル技術の活用で、付加価値の高い警備サービスの提供や新たな収益獲得に生かす。近くアバター活用の受け付け・警備サービスの提供を開始。施設の受付係を無人化できるほか、警備ロボットでの巡回や立哨などへの活用も視野に入れる。8月中に本社受け付けに導入する計画。7月にはRPAツール「イージーアバター」開発のテリロジーサービスウェア(東京)と販売店契約を結んだ。もともと自社の事務処理自動化に導入していた。県内の私立学校から顔認証システムで蓄積したデータを入退室管理(労務管理)に生かしたいと要請を受け、データ処理作業の効率化に向けRPAを提案・導入した。初年度に5社の導入を目指す。また昨年4月からは防犯カメラの奥田商事(西区横川町)などと連携し、顔認証の月額制クラウドサービスを開発するなど、ラインアップを広げている。それぞれのサービスは親会社の綜合警備保障(東京)からの案件ではなく、ニーズに合わせて独自にサービス開発に着手。全国に先駆けて実績を積み、今後は親会社を通じて全国にあるグループ会社への水平展開などを視野に入れる。ひろしまIT総合展ではアバター受け付け、顔認証、RPA、インターネット光回線などのサービスを訴求する。

担当記者:梶原

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