アプリ開発のロコソル(廿日市市阿品台北、寺川純社長)は7月、社内コミュニケーションを促す企業向けアプリ「ロコソル」を刷新した。国が提唱する「社会人基礎力」の育成を機能の主軸に改めた。社会人基礎力は職場や地域社会で必要とされる、前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力から成る。業務の中で身に付けられるよう「かかる時間を予測してスケジュールを組む」、「部下に能力より少し高めの目標を立てさせる」など、新入社員から管理層向けまで50のミッションを用意。利用者は自分に合ったものを選び、他者の取り組み事例が書かれたヒントを参考にできることを考える。2週間実行し、学んだことや成果を書き込んで振り返る。上司や同僚がコメントし、客観的な気付きや成長につなげてもらう。ミッション達成ごとにアプリ内のレベルが上がり、楽しみながら続けられるようにした。社員教育とメンタルケアの両方をカバーする強みを生かす。2020年から展開する同アプリは、今の気分や悩み、キャリア観などを平易な操作で上司や同僚に気軽に相談できるように設計。考えや気持ちを気兼ねなく発言できる「心理的安全性」の高い職場づくりを通して、生産性向上や人材定着につなげてもらう。社会人基礎力は人との関わり合いの中で身に付くものが多く、相互理解を促す既存機能との相乗効果が見込めることから刷新を決めた。

担当記者:大島

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事