Blueberry Farm呉(南区松原町5ー2、横山誠人代表)は呉市下蒲刈町下島住吉谷3065ー1にブルーベリー農園をオープンする。2023年10月に約3000平方㍍の元イチゴ園に、ブライトウェル、ラヒ、バルドウィン、ニューハノーバーなど31種類のブルーベリー苗750鉢を植え付けた。専用の機械で水と液体肥料を自動で流す養液栽培システム「ネオアクア栽培」を導入。カフェは24年6月、観光農園は25年7月に開業を予定する。観光農園は25年に年間2000人以上、27年に5000人以上の来園を目指している。栽培方法は土壌栽培ではなく、アンマズハウス(京都市)のサポートを受けて、コントローラーやポンプで自動で液肥入り水を与える「ネオアクア栽培」を導入し、省力化を図る。アクアフォームの培地を使い酸性養分をかん水・点滴方式で供給する。観光農園横の約1000平方㍍の敷地に70平方㍍の店舗と庭を併設したカフェを計画。DELICIOUS COMPANY(東京)にデザイン設計を依頼し、おしゃれな空間でコーヒーや、ブルーベリーなど島の果物を使ったフードコーディネーター監修のタルト等を提供する。とびしま海道ではコーヒーを専門にする店舗がなく、フムフム(西区)とも連携してSNSやホームページなどでの集客を図る。ブルーベリーはポリフェノールが豊富でアンチエイジング効果などがあるとされ、ジャムやケーキなど加工にも向く。養液栽培システムを導入した観光農園で栽培を容易にするとともに労働生産性を上げ、課題だった鮮度の持続性の課題を解決する。横山代表は呉市出身で、奈良県生駒市育ちの36歳。神戸学院大学薬学部を卒業した。ノバルティスファーマで医療情報担当者(MR)として10年勤務し、23年3月から、祖父母や先祖が住んでいた下蒲刈島での開園準備を始めた。「食育やキャリア支援につながる企画も予定し、家族の思い出になるような観光農園を目指したい。ポット栽培で移動が可能なため、老人ホームや病院でのブルーベリー狩り体験も考えたい」と話している。