大崎上島町で2022年に会社を起こし、ITによる1次産業支援を手掛けています。17年に移住した同町での就農経験と、それ以前に培ったノウハウを生かし、担い手不足や高齢化に悩む生産者をサポートします。地元・東広島市の大学に入ってすぐ、アルバイト先だったアパレル販売企業で社員登用の誘いを受け、中退。福岡市で、年上の女性スタッフに囲まれて店長を務めることになりました。人のマネジメントは苦労したものの、市場調査や分析・戦略設計といったマーケティング業務は面白く、今につながっています。次は経営を学ぶため21歳で独立し、福岡でパンの移動販売やカフェを開くなど事業を拡大。その後、同県八女市の地域おこし協力隊を経て、元々頭にあったUターンを実行しました。農業を選んだのは、生活の基礎である「食」こそが地方活性化に重要と考えたことと、広島は製造業が強い一方で農業に伸びしろを感じたからです。農家は繁忙でベテランも多いため、マーケティングに労力を割けない、そもそもやり方を知らないなどの理由でせっかくの良い産品が眠っている例が多い。そういった生産者に代わり、ECサイトやライブ配信といった手法で販売を促すのが当社の役目です。また今春開始の「ひろしま援農計画」では、農業体験をしたい人と受け入れたい生産者をウェブ上でマッチング。身をもってやりがいを感じてもらい、就農につなげたい。ます広島で実績を積み、将来は全国展開を目指します。

担当記者:近藤

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