7月12日、運営するおりづるタワーの「おりづるの壁」が折り鶴の投入100万羽を達成した。「積み重なっていく平和への想いが見える場所をつくれたら、という自分の思い付きから構想したものだけに、2016年7月11日のオープン時は皆に受け入れられるか、心配の方が大きかった。当初の入場料が高いとの声も、建物の評価やおりづるの壁の体験などで多くの人が来てくれるようになってぴたりと止んだ。コロナ禍の休館で来場ゼロの時期は先行きが読めず絶望感を味わったが、施設メンテナンスやオペレーションの見直しを行い、開業当時の基本コンセプトに立ち戻って再オープン。そして9年目の初日となる今日、100万1羽でスタートできて本当にうれしい」

展望台の入場者数はコロナ前の19年が14万6000人。休館時期を経て、23年には14万人まで回復。インバウンド増加に伴い、外国人比率は15〜20%アップしているという。「まだ世界は平和からほど遠く、我々にできることは限られるが、過去を振り返るのではなく未来へ向かう施設として平和を発信していく」

担当記者:斎藤

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