東洋電装などでつくるTDホールディングス(安佐南区緑井、桑原弘明社長)グループ会社のバロ電機工業(同区伴中央、社長同)は、ハンドを付け替えることで組み立てや検品・仕分けなど多様な作業が1台でできる自動化装置を開発している。安価で設置スペースが少なくて済むという。テストを経て来年からの販売を計画。ロボットによる省力化診断などコンサルティング業務と合わせ、中小製造業の人手不足、省力化、コスト削減対策をサポートする。
ひろしま産業振興機構の「中小・ベンチャー企業チャレンジ応援事業助成金」を活用。初号機=写真=はAMR(自立走行搬送ロボット)や昇降ユニットを備えた協働ロボットをベースに、製品の把持(はじ)や組み立てなどに対応する2用途のハンドを装着する。協働ロボットはSIer契約しているオムロン製を使う。バッテリー駆動でAMRと協働ロボットを個別に制御する中間制御システムを搭載している。幅65×奥行75×高さ(昇降機能付き)180㌢〜。
来年の発売時は本体のみ1台約1300万円で、別途ハンド製作・その他カスタマイズ料金が必要。顧客の予算や希望に応じて協働ロボットのメーカーを選べる。ハンドの付け替えはマグネット吸着を活用した箱詰め工程や、箱詰めされた段ボールをパレットに積むパレタイジング工程などにも対応できる。例えば金属加工業で導入した場合、コンベアに流れてきた製品を箱詰めし、AMRで工場内を搬送。さらに鉄板をマグネットで吸着してプレス機にセットするなど、1台で多用途に対応できる。桑原社長は「1台数千万円の通常の産業用ロボットに比べ安く済み、設置スペースも少ない。省力化やコストメリットに加え、稼働中にロボットに触れると停止するなど安全性を高めた。バロ電機工業で行っている省力化診断などのコンサル業務と併せて自動化装置を提案したい」と話している。