地域経済 2025.10.06

県外大手不動産事業者 市中心部に賃貸マンション相次ぐ 上質さ訴求し高所得層や社宅需要を喚起

 広島駅周辺など市中心部の好立地で、県外大手不動産事業者がハイグレード賃貸マンションの供給を積極化している。新駅ビル開業に伴い都心回帰の動きが進むとみて、各社は分譲マンション並みの上質な住環境を整え、高所得の共働き層や大手企業の社宅需要の取り込みを狙う。大和ハウスグループの県内初物件をはじめ、大京やサムティが複数棟を計画する。

 大和ハウス工業(大阪)は大和リビングの高級賃貸ブランド「ロイジェントパークス」を広島電鉄の松川町電停そばに建設する。15階建ての総戸数68戸で、2026年7月に着工、28年4月末に完成を見込む。東京や千葉の都心部で展開する同ブランドは、防犯性の高い玄関ドアや窓を採用したり、入居者専用のフィットネスジムを設けるなど、他物件との違いを打ち出している。
 広島駅から西側に徒歩5分の南区大須賀町では、パワーカップル向けの高級分譲マンションを手掛ける大京(東京)が投資用賃貸マンション「ザ・ライオンズフォーシア大須賀町(仮称)」を計画する。12階建て44戸で27年3月下旬に竣工予定。同社は「利便性の高い駅近物件のニーズは底堅い」とし、女学院前電停近くの中区鉄砲町に48戸、土橋電停そばの堺町に52戸を建設。いずれも入居後に1棟単位で売却する方針だ。
 「S―RESIDENCE」シリーズのサムティ(大阪)は今後3年以内に約20棟を供給する。旧市内(中、西、東、南区)の駅やバス停が近い立地の仕入れを積極化しており、今年12月には舟入本町電停近くの中区舟入本町に191戸の大型物件を着工する。
 高所得者層や法人契約の多い高級物件は空室リスクが少なく、高額賃料を設定できることから売却時に高値で評価されやすい。一方で、駅や商業施設近くの用地仕入れ難航が各社の懸念材料となっている。

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