三次市やJAひろしまなどが出資する第三セクターで、県内初のワイナリーとして開業。7月21日に30周年を迎えた。「創業時に施設内バーベキューガーデンの店長として入社。コロナ禍ではインターネット販売や弁当のテイクアウト、スーパー・量販店への販売を強化して厳しい時期を乗り越えた。これから先も新常態に対応し、苦しい中でもチャンスがあると信じて成長していきます」 2019年に本社近くの休耕地を借り上げ、自社農園を拡大。昨年からワイン用のブドウ栽培を開始し、30年をめどに収穫量を現在の1・2倍に引き上げるほか、24年春には新しい品種を植栽する予定。西日本ワイナリー協会の会長などを務める太田直幸ワイナリー長を中心に、温暖化の影響を受けにくいブドウに加え、ブランディング強化に向けた魅力的な味や風味を持つ品種の栽培に挑戦する。「国内の産地といえば東日本をイメージする人が多いが、近年は西日本でも良質なワインが増え、温暖な気候を生かして地域の個性が表現されたものが評価されている。全国各地のワイナリーと情報交換や勉強会などを積極的に行い、産地としても三次の価値を高めたい」

担当記者:後藤

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