永和電設(福山市明神町1-3-4、村上友昭社長)は7月、同市山手町で運営する国内最大級のEV充電ステーションの機能を拡充し、遠隔での施設管理や出力制御、キャッシュレス決済など〝スマート化〟する。EV充電関連事業のエネリバー(東京)と業務提携しており、高性能6㌔㍗充電器やマネジメントシステムなどを順次導入。管理者と利用者の双方へのメリットを見込む。JR福山駅から西へ3㌔に立地し国道2号にも近い同ステーションは24時間体制で、昨年9月から営業している。出力90㌔㍗のEV急速充電器3基と普通充電器付き月決め駐車場60台分のほか、洗車設備、カーポート型の太陽光発電・蓄電システムを備え、EV充電の電源は全て太陽光発電による再生可能エネルギーでまかなっている。新たに設ける普通充電設備「エネリバー ウォールボックス」と「同コントローラ」は国際通信規格OCPPに対応しており、機器のリアルタイム管理に加え、専用アプリでの利用手続きや課金などが可能。またマネジメントシステム「同クラウド」を通じて曜日、時間帯ごとの柔軟な料金設定や割引クーポン発行といった作業がスムーズに行える。同クラウドシステムは既存の急速充電器でも活用する。エネリバーは太陽光発電状況や電力市場価格に連動して自動で出力を制御する機能などを開発中で、同ステーションにも採り入れることで収益性を高めたいとする。永和電設は1998年創業。電気・空調設備の施工やメンテナンスほか、2014年から太陽光発電事業に取り組んでいる。

担当記者:近藤

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