システム開発のAIダルマ(三原市本町、浦谷佳孝代表)は、相続人の確定の際に必要な相続関係図(家系図のような表)の作成を支援するAIシステムの開発に着手した。県のひろしまAIサンドボックス事業に採択され、三原市と共に実証実験を行う。
同市は固定資産の所有者が亡くなり、納税義務者を特定する必要がある時に同関係図を作成。職員が関係者全員の戸籍を読み解き、手作業で年400件ほどを作っている。これを生成AIで効率化。新システムは、亡くなった人の氏名、生年月日などを入力すると、収集すべき戸籍を教えてくれる。戸籍の画像やテキストデータを投入すると、民法の規定に基づき相続順位を確定。矢印などで関係性を示した図が自動作成される。専門知識が必要な同業務の作業時間の短縮、平準化を図る。目視による最終チェックを含め、所要時間を半減させる目標を掲げる。セキュリティー面を考慮し、行政専用ネットワーク(LGWAN)上に構築する。ゆくゆくは読み取りが難しい手書きの改製原戸籍(法改正前の戸籍)への対応も目指す。
10月をめどにプロトタイプを完成し、業務で実際に使いながら精度を高めていく。数年内に他の自治体への展開を検討し、先行して司法書士、行政書士などに提供を始める計画。関係人口の創出やAI人材育成に貢献するため、県出身の学生らに開発に携わってもらう。
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