堺町にアパート新築、市中心部の狭小地へ供給加速
木造賃貸アパート「セブンプロート」を展開する七護エステート(中区舟入川口町、松本裕一社長)は、木造4階建ての物件を中区堺町1―4―5に今秋竣工する。県内で木造の中高層建築物は珍しい。地価や建築費が高騰する中、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の物件よりも安価で市中心部の狭小地を有効活用できる点を生かし、供給を強める構えだ。
広島電鉄の土橋電停から徒歩1分の敷地109平方㍍に延べ272平方㍍を新築。2LDKの計4戸で、住居専有面積は65・26〜69・12平方㍍。追いだき機能付きのユニットバスや浴室暖房乾燥機、独立洗面台、最新のキッチンなどを備える。
当初は鉄骨造を検討したが、想定よりも高額の建築費となり、施工会社のトータテハウジング(中区千田町)から木造化の提案を受けた。木質建材メーカー、ウッドワン(廿日市市)の高耐震「JWOOD工法」を採用。同工法は柱や梁(はり)の接合部を専用金物でつなぐことで震度7クラスの加振試験を10回連続でクリアする耐久性を確保し、住宅性能評価基準「劣化対策等級」で最上位の3にも対応する。同工法を用いた4階建て以上の建築物は県内初という。9月5日に設計会社などが対象の構造見学会を開く。七護エステートの松本社長は「一般的な鉄骨造に必要な100坪(330平方㍍)の半分程度の用地に建設でき、建築費も6割ほどに抑えられる。用地仕入れ競争が激化する中、検討の幅が広がるメリットは大きい」と話す。
同社は2003年の設立で不動産売買、仲介も手掛ける。25年は堺町のアパートのほかに、安佐南区祇園(木造2階建て16戸)や海田町栄町(同3階建て21戸)、呉市天応大浜(同9戸)を供給し、入居済み物件を投資用に販売。今9月期売上高は前年比8%減の15億円前後を見込む。