地域経済 2025.08.21

地元金融機関 期末貸出金残高が11機関で増加

前3月期決算 増収増益は7機関

地元金融機関 期末貸出金残高が11機関で増加

 広島地区の金融機関の2025年3月期決算は、期末貸出金残高が全12機関のうち備後信組を除く11機関で前年を上回った。事業性融資や住宅ローンなどが貢献した。期末預金残高の増加は広島銀、広島信金、市信用など5機関にとどまった。24年3月にマイナス金利が解除され、広島地区でも預金獲得競争があった。広島銀、もみじ銀(経常だけ)、広島信金、呉信金、市信用(純利益だけ)、県信組、両備信組の7機関が増収増益だった。

【収支状況】

 広島銀は貸出金収支と有価証券収支、非資金利益(手数料収入)が増え、本業の収益を示すコア業務純益が前期比101億円増え、純利益も64億円増加した。もみじ銀は貸出金利息、有価証券運用収益の増加、与信関係費用の減少などで経常利益は前期比10億円増となった。
 広島信金は利回り上昇に伴う貸出金利息や余裕金利息増加などで前期比15億100万円の増収。預金利息、人件費増でコア業務純益は減益だったが、株式等売却益増などで経常、当期ともに増益に。呉信金は貸出金が12期連続で増え、貸出金利息収入が増加。有価証券利息配当金も増えて、増収増益になった。
 しまなみ信金は資金運用収益が増えたが、前年の株式等売却益の反動と償却済債権の回収による取立益減少で2期ぶりの減収。経常費用が金利上昇に伴う資金調達費用や貸倒引当金繰入額の増加などで、前期比2億3600万円増え減益になった。広島みどり信金は前期の投資信託の解約による収益の減少、預金金利の上昇による支払利息の増加を要因に、減収減益になった。
 市信用は貸出金が1年間で102億円増え、22期連続の増収。経常収益、純利益が過去最高を更新した。経常利益は前期比3500万円の微減。県信組は貸出金利息収入、預け金利息、有価証券利息、役務収益が増え増収増益に。両備信組は貸出金利息、有価証券運用益が増え、信用コストの減少で増収増益になり、1期で黒字転換した。備後信組は不良債権処理のための償却・引当金増加などのため、純利益が前期比4237万円減少した。広島商銀は預金積金残高が前期比5600万円増、貸出金残高が約30億円増えた。経常収益は微減だが、経常、当期は増益になった。中国労金は貸出金が前期比342億円増加。資金運用収益が増えたものの、資金調達費用の増加で、経常、純利益ともに減益になった。

【自己資本比率】

 自己資本比率は、広島信金、しまなみ信金、市信用、県信組など8機関が前年を上回った。備後信組は前期比1・14ポイント増加し過去最高になった。

【不良債権比率】

 不良債権比率は、広島銀、呉信金、しまなみ信金、中国労金など7機関が改善した。

この記事はいかがでしたか?
県内約2,500社の企業・決算・役員情報などを検索!

関連記事

料金プランへの誘導バナー・デザイン差し替え

おすすめ記事

広告
広告

最新ランキング(2026.3.24更新)

企業データベース