看板製作などのタテイシ広美社(府中市河南町、立石良典社長)は、2025年6月期決算で過去最高の売上高22億2000万円(前年比56%増)を計上した。増収は5期連続。EV充電スタンド向けの金属製品製造や機器の組み立て・印刷・発送を一貫するアッセンブリ事業がけん引した。同事業の強化へ6月、府中市木野山79の廃校跡に第5工場を開いた。
デジタルサイネージ製造で培った薄物板金加工や電子機器のノウハウを応用し、23年にEV充電スタンドのケースや架台などの製造に本格参入。普及を後押しする政府方針を背景に、全国展開を進める企業から継続的に受注し、昨年は数千台、今年は数万台と伸長している。スタンド設置に伴う看板などの周辺業務も増えた。新工場は半製品や資材の保管拠点として活用。将来は組み立て・発送まで対応できる体制とする。増収は大阪・関西万博会場の看板・LEDビジョンなどの特需や、ケンタッキーフライドチキンなど全国展開の飲食チェーンからの看板・サイネージ案件も寄与。
今期売上高は微増を見込む。万博に出展したOPV(有機薄膜太陽電池)関連をはじめ、再生可能エネルギー分野の技術開発に注力する。IoT機器や半導体関連の組み立ての引き合いが強く、尾道市で新工場設置を検討。物流コストの削減や製造量の拡大に向けて、関東や東北の金属加工業者や中小建設会社のM&Aも視野に入れる。
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