地域経済 2025.07.10

熊野筆の瑞穂 ブランドコンセプト軸に伸長

熊野筆製販の(有)瑞穂(熊野町萩原、丸山長宏社長)は、独自のブラッシュブランド「SHAQUDA(シャクダ)」が10年目に入り経営を支える柱に成長している。熊野筆づくりの伝統技とデザイン性を融合し、〝けしきをみたす〟コンセプトに基づいたシリーズ化が奏功。国内外の需要を掘り起こし、OEM100%から脱却した。用途や使用シーン別にシリーズを拡充し、来春には6番目の新製品を予定。OEMとの2本柱で経営の軸足を強固にする。
シャクダは書筆に立ち返ったフォルムで留め金具を使わない国内初の木軸化粧筆。穂先に天然山羊毛、軸に天然木目の風合いを生かしたオイル仕上げのウォールナットを採用。使い手の所作を美しく見せ、洗練したデザインに仕上げる。選毛から整毛、穂先を形づくる山出し、検品まで一貫製造で、メイクやスキンケア用、携帯に便利なコンパクトなタイプなど5種類のほかギフト用も用意。国内外の百貨店やセレクトショップ、オンラインストアなど欧米中を含む18カ国で展開し、全体売り上げの30%以上に伸長している。
国内市場の縮小をにらみ、2008年から海外で通用する商品づくりに着手。OEM主力だったが法人需要がすぼむ中、直販に活路を求め、シャクダの立ち上げに至った。ボディケアに特化した新シリーズが成果を上げ、京都の五つ星ホテルでスパトリートメント専用に採用されるなど独自の販路を開拓。23年9月には本社の筆工房内倉庫を改修し、メイクアップ体験などができるアトリエショップ「SHAQUDA」をオープン。作り手と使い手がリアルとオンラインで交流できる拠点機能を発揮する。

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