資材など多用途、原料の「物語性」も訴求
繊維製品の再利用を手掛けるエコログ・リサイクリング・ジャパン(福山市草戸町、和田顕男社長)は6月13日、ポリエステル製の廃棄衣服を100%原料とする新素材「Clothxxg(クロージング)」を発表した。プラスチックのように建築資材や住宅部材、家電パーツ、文房具など多用途に使えるのが特長。循環型社会の実現に向けた機運が高まる中、幅広い業種に導入を促す。
同社では廃棄された衣料を破砕、溶解して粒状の中間素材「ペレット」に加工する。一般的なプラスチックを製造する際にも同様の流れで樹脂ペレットを作るが、多くの場合は特性改善のための添加剤などを混ぜる。一方、クロージングでは環境への配慮から、そうした薬剤を使わず成形・製品化する独自技術を活用した。
また衣服本来の色を生かすため、破砕前に分別を実施。多様な製品カラーをそろえ、デザイン性を高めることもできたという。分別時にはスポーツウエア、着物、カーテンなどジャンルも反映。例えば「野球の応援用ユニホーム由来の観戦グッズ」のように、素材のストーリー性を生かした訴求も可能とする。実際に同社では2023年にプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスとパートナー契約を結び、応援タオルを新たなタオルにリサイクルする取り組みの実績がある。より用途が多様なクロージングは6月18〜20日に東京ビッグサイトで開催された展示会「インテリアライフスタイル東京」などでPR活動を進めている。
同社はアパレルメーカーのワッツ(同所在地、社長同)が母体となって1994年に設立。繊維製品の循環利用を促すエコログ・リサイクリング・ネットワークを運営している。
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