車で山間を〝走って泊まり〟地域活性へ
北広島町は公営キャンプ場運営のNPO法人ネイチャーサービス(埼玉)と共同で、オフロード車で林道や作業道を走りながら数日のキャンプを楽しむアクティビティ「オーバーランディング」を計画している。国内の自治体で初めて。同町の森林資源を新たな観光スポットとして発信し、交流人口の増加や地域活性につなげる。
コロナ禍などがきっかけの世界的なアウトドアブームを追い風に、オーバーランディングはピックアップトラックやSUVが普及する北米を中心に人気が高まっているという。国内外の車メーカーが屋根上に設置するルーフトップテントや簡易トイレといった装備の改造キットをカーイベントで発表するなど、今後の市場拡大が見込まれる。

プロジェクトは同町が2023年度に策定した「北広島町新たな森林資源活用ビジョン」の一環で、1000㍍級の山やスキー場跡地、高原地帯、棚田集落など豊かな自然環境を活用する。利用者は自家用やレンタカーのオフロード車で道の駅舞ロードIC千代田でチェックインし、見晴らしの良い場所など複数箇所に設けた「キャンプスポット」を巡る。初心者でも気軽に参加できるように舗装道を走りながら山あいの風景を楽しむコースをはじめ、道幅の狭い悪路を進む「上級者コース」など複数のルートを設定。衛星通信技術で参加者の位置情報を管理するなど、安全面にも配慮する。二泊三日程度を想定し、コースの入場料やキャンプスポット利用料、初心者向けのキャンプ用品レンタル料などで収益化を図る。
現在は地域資源調査や、林業、観光産業事業者との連携を進めており、26年度にモニターツアーの実施や追加ルートの調査・開発を、27年度にプレオープンを目指す。
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