地域経済 2025.05.29

カキ養殖のファームスズキ 上幟町の店舗オフィス拡張移転 BtoC強化へ国内外で冷凍品自販機を展開

カキ養殖のファームスズキ 上幟町の店舗オフィス拡張移転 BtoC強化へ国内外で冷凍品自販機を展開

大崎上島町の塩田跡池でカキとクルマエビを養殖するファームスズキ(鈴木隆社長)はBtoCの強化へ5月1日、店舗兼オフィス「上幟ベース」を中区上幟町10―23から同5―15に拡張移転した。海外でも冷凍品自販機の展開などを通じて拡販を図る。
ビル1階を賃借し、約4割増床の68平方㍍に冷凍ショーケースや商品棚、事務所スペースを置く。生食用カキやクルマエビ、これらを食材に使うアヒージョ、パエリアなどを自社で急速冷凍し、直売する。ジェラートも扱い、近隣住民がくつろげるようテーブルと椅子のセット、ベンチも配置。駐車場3台分。年内にフードトラックを導入予定で、生産〜加工〜販売の6次産業化を進める。前面ガラス張りで開放感があり、広島駅〜縮景園〜平和公園のルートを歩く観光客の立ち寄りを狙う。養殖池ではレストランも運営している。
また、店舗出店よりもコストの低い冷凍品自販機の設置を販売拡大の切り札に据える。現在は養殖場、本通の名産品店・長崎屋、たけはら海の駅に1台ずつ、シンガポールに3台。3年後に計50台を目指す。
同社は大崎上島町の塩田跡10万平方㍍に海水を引き込み、2012年に養殖をスタート。広くて底の浅いカゴの中で密集させず、エサを行き渡らせながら育てることで、大きさや質を均一に高めている。4月から、より多くのエサを与えられる生育装置3セットを追加稼働し、4セットとした。クルマエビ養殖は年2回に増やす。年間合計生産高は従来の3倍以上となる最大3億円に広げた。台湾、香港、シンガポール、タイへの輸出を増やしており、25年6月期売上高は前年比1・5倍の1億円を見込む。国内と海外、それぞれの卸売り、BtoCの比率は均等。鈴木社長は「大量納品の卸売りはむろん重要だが、利益率で優位な直売も押し上げたい。冷凍技術が向上する中、ECでは冷凍品が主流になってくる。情報伝達手段の豊富な今の時代はマーケティングを問屋や販売店に丸投げするのではなく、SNSを通じて〝生産者の顔が見える〟安心安全を積極的に訴求していく」と話す。日々の生育状況や養殖方法のこだわりなどをフェイスブックで発信。今後も県庁の県産品PR事業などに積極的に参加する考え。タイでフードデリバリーに参入したほか、台湾など海外でもECを計画する。

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