地域経済 2025.05.29

ミルテル 唾液での乳がんリスク検査拡販へ 自治体補助や福利厚生の提案強化

ミルテル 唾液での乳がんリスク検査拡販へ 自治体補助や福利厚生の提案強化

広島大学発バイオベンチャーのミルテル(南区出汐、加藤俊也社長)は、主力事業の唾液を用いた乳がんリスク検査「スキャンテスト乳がん」の月間検査数を2028年5月までに現在の5倍となる1500件を目指す。3月末に完了した広島県の実証事業の結果を受けて事業展開を加速させ、公共的な予防を目的に行われる「対策型がん検診」への橋渡し役を担う。
実証事業を行った呉市では21年実績で乳がん検診受診率が11・3%と全国平均よりも低いことから、無料で同テストを提供し、受診率の向上を狙った。スキャンテスト受検者1070人のうち、乳がん検査を2年以上受けていない人は約3分の2を占める。リスク検査を受けての感想では「簡単・手軽」や、「痛みやはずかしさなどがなくて良い」などが上位に並んだ。また今回をきっかけに、約7割が対策型・任意型検診を受けたいと回答。これらから唾液での検査であれば、地域の検診の未受診者へ訴求できることに加え、一人一人が正しい知識を得て、対策型検診の受診勧奨につながる可能性が高いことが示唆されるという。
一方で課題も顕在化。同スキャンテストは通常1万4300円で提供しているが、アンケートでは「無料や企業・行政の支援があり1000円以下であれば受ける」とした人が約9割に達した。普及には自治体や企業の補助が不可欠といえる。既に複数の自治体や医師会・薬局などから引き合いがあり、横展開の可能性を探る。加藤社長は「日々の忙しさや恥ずかしさなどから対策型検診を受けていない方でも、唾液での検査なら行動変容を起こせる可能性が分かったことは大きな収穫だ。BtoB、toC、toH(医療機関)の領域をフル活用し、検診受診率向上を図る。県内で興味ある自治体・企業があれば気軽に相談してほしい」と話した。

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