衣料品製造・卸のアスティ(西区商工センター、新井宏社長)の2025年2月期売上高はアパレルメーカー事業が好調に推移し、前期比10%増の89億6600万円と3期連続増収だった。営業利益は23%増の5億6200万円を計上。バングラデシュの生産機能を強みに引き続き企画提案力を高め、今期は特に〝素材〟(生地)を前面に打ち出して、需要喚起と新規マーケットの開拓を加速する。
バングラへの進出でコスト競争力に加え品質・納期が安定し、競争優位性を確立。コロナ禍以降、生産量は回復し、250万枚前後で安定推移している。布帛(織物生地)製品とカットソー(ニット素材の裁断・縫製)製品を扱っているが、素材のバリエーションを増やして製品の幅を拡大することで差別化し、大手衣料専門店向けOEMや全国流通大手向けPB製品などの主力取引先の受注拡大と新規開拓が業績を押し上げた。
13年から生産開始したバングラでは首都ダッカエリアで服種の拡大、付加価値商品の生産強化を進め、さらに22年に生産開始したバングラ最大の港湾都市チッタゴンエリアでコスト対応力に加え生産管理機能を強化。これに向け、今期はローカルスタッフのスキルアップを図る。併せて、生地そのものの生産や、吸汗や冷感など機能性のある生地のラインアップを進めていく。こうした素材の提案力を高めるため、アパレル横断のテキスタイルに特化した展示会を初めて企画。年内に東京本社で開催予定している。
同社は4℃ホールディングスグループ(東京)4社のうちのアパレル事業会社。全体では25年2月期売上高459億円、営業利益19億円、当期純利益13億円。第7次中計の最終27年2月期売上高は700億円を計画。
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