ラーメン店経営の一麺天に通ずグループ(中区胡町、浮田直輝代表)は本格的なフランチャイズ(FC)展開に乗り出す。試金石として出したFC店「麺屋 最後の一滴」(福岡市中央区天神)の好調を受けて判断。物件や仕入れ業者選定、レシピや接客指導、SNS活用まで総合的に支援し、全国展開を目指す。
同グループは2019年、大阪の有名店で修行した浮田代表が開業し、しょうゆ系の創作ラーメンの提供を始めた。以降、鶏ベースの「麺は天にあり」(南区段原)ほか、「麺屋 会心の一振り」(中区国泰寺町)、「1chimen in立町」(同区立町)と、趣向の異なる4店舗を展開。民間の調査によると業界では開業3年以内に約70%が閉店するとされる中、同社は徹底した仕入れ価格の管理やカウンターメインの店構えで回転率を高めるなど経営の効率化を推進。自社でSNS動画を制作・配信するなどマーケティングにも力を入れており、全店が黒字という。
22年に浮田代表の友人からの引き合いを受けてFC出店した最後の一滴は、カウンター10席で展開。開店当初約60人だった1日平均来店数は、現在120人にまで伸びた。FC加盟先には店名を自ら選べるようにすることで直営店のレピュテーション(評判)リスクを抑える一方、一般的な加盟料に比べ割安とする方針。既に県内に加え、愛媛や宮崎などからも引き合いがある。浮田代表は「せっかく夢を持って開業しても、設備や原料の相場が分からず必要以上にコストをかけたばかりに経営が立ちゆかなくなるケースを多く見てきた。持続可能な店づくりを第一に掲げ、ゆくゆくはその地域でナンバーワン店舗となるまでサポートしたい」と話した。
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